チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキット|Human・Mouse・Mushroom対応

チロシナーゼ阻害活性を簡便に評価できるTyrosinase Inhibitor Screening Kit(チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキット)です。ヒト、マウス、マッシュルーム由来のチロシナーゼに対応し、研究目的に応じてキットを選択できます。

L-Tyrosineを基質とするモノフェノラーゼ活性、L-DOPAを基質とするジフェノラーゼ活性の評価することで美白成分候補の探索、メラニン生成研究、化粧品・食品原料の評価、褐変抑制物質のスクリーニングなどに使用できます。

目的別|チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキットの選び方

チロシナーゼ阻害活性を評価する際は、研究目的に合わせてチロシナーゼの由来と、評価する酵素活性を選択することができます。チロシナーゼの由来や酵素活性によって化合物の感受性が異なるため、試験目的に応じてキットを選択することが重要です。

研究目的・評価内容 おすすめ
ヒトへの応用を想定した美白成分・化粧品原料候補のスクリーニング ヒト由来チロシナーゼキット
哺乳類でのチロシナーゼ評価 マウス由来チロシナーゼキット
安価で大量のスクリーニング,褐変抑制物質のスクリーニング マッシュルーム由来チロシナーゼキット
メラニン反応初期反応のスクリーニング モノフェノラーゼ活性
メラニン合成過程において迅速で安定的な活性評価 ジフェノラーゼ活性

ヒト・マウス・マッシュルーム チロシナーゼの違い

ヒト、マウス、マッシュルーム由来チロシナーゼはいずれもメラニン生成に関与する酵素であるが、構造や基質特異性、阻害剤への感受性が異なります。マッシュルーム由来は安価で活性が高く、阻害物質の一次スクリーニングに広く利用され、マウス由来は一般的な哺乳類での評価に、ヒト由来はヒトでの効果をより直接的に予測するための評価に適していいます。そのため、研究目的に応じた由来酵素の選択が重要です。

モノフェノラーゼ活性とジフェノラーゼ活性の違い

モノフェノラーゼ活性の測定では、L-TyrosineからL-DOPAへのメラニン合成初期反応に対する阻害作用を評価できます。一方、ジフェノラーゼ活性の測定ではL-DOPAからDOPAキノンへの酸化反応に対する阻害作用を評価でき、比較的迅速で安定した活性評価が可能です。両活性を測定することで、被験物質がどの反応段階に作用するかを明らかにでき、チロシナーゼ阻害作用の特徴や作用機序をより詳細に評価できます。

製品ラインナップ|Human・Mouse・Mushroom 全6種類

Cat.No. 商品名 基質 容量 所要時間 販売価格(税抜) 取扱説明書 ご注文 納期
SL-7010 Mushroom Tyrosinase Inhibitor Screening Kit
(Monophenolase activity)
L-Tyrosine 96 tests 約1.5時間 55,000円
キャンペーン44,000円
約1週間
SL-7011 Mushroom Tyrosinase Inhibitor Screening Kit
(Diphenolase activity)
L-DOPA 96 tests 約1.5時間 49,500円
キャンペーン39,600円
約1週間
SL-7020 Mouse Tyrosinase Inhibitor Screening Kit
(Monophenolase activity)
L-Tyrosine 96 tests 約6時間 148,500円
キャンペーン118,800円
約1週間
SL-7021 Mouse Tyrosinase Inhibitor Screening Kit
(Diphenolase activity)
L-DOPA 96 tests 約1.5時間 93,500円
キャンペーン74,800円
約1週間
SL-7030 Human Tyrosinase Inhibitor Screening Kit
(Monophenolase activity)
L-Tyrosine 96 tests 約6時間 187,000円
キャンペーン149,600円
約1週間
SL-7031 Human Tyrosinase Inhibitor Screening Kit
(Diphenolase activity)
L-DOPA 96 tests 約1.5時間 121,000円
キャンペーン96,800円
約1週間

チロシナーゼとは|酵素活性・阻害活性の測定原理

チロシナーゼ(EC 1.14.18.1)は、メラニン合成に関与する主要な酵素です。L-Tyrosine(L-チロシン)からL-DOPA(L-ドーパ)への反応、およびL-DOPAからL-ドーパキノンへの反応を触媒し、その後のメラニン生成につながります。

チロシナーゼには、L-Tyrosineを基質とするモノフェノラーゼ(Monophenolase)活性と、L-DOPAを基質とするジフェノラーゼ(Diphenolase)活性があります。本シリーズでは、研究目的に応じていずれかの酵素活性を測定し、被験物質によるチロシナーゼ活性の阻害または促進作用を評価できます。

反応によって生成するキノン由来の発色を495 nm付近の吸光度で測定することで、チロシナーゼ活性を定量的に評価します。美白成分候補の探索やメラニン生成研究のほか、食品・植物由来成分などの褐変抑制研究にも利用できます。

チロシナーゼによるメラニン合成経路|L-Tyrosine・L-DOPA

メラニン合成過程においてチロシナーゼは主に2つの反応を触媒します(図1)。L-チロシンなどのモノフェノールをL-ドーパキノンにようなキノンへ酸化触媒します(モノフェノラーゼ活性)。もう一方はL-DOPAなどのジフェノールをキノンへ酸化触媒します(ジフェノラーゼ活性)。薬剤に対する感受性は両活性で大きく異なります。一般的なチロシナーゼ 酵素活性は試薬調製の容易なL-DOPAを基質として測定されることが多く、難溶性のL-チロシンを基質とした測定は不安定で困難でありました。本キットはマッシュルーム、マウス、ヒト由来チロシナーゼを用いてL-チロシンもしくはL-DOPAを基質として反応したときのモノフェノラーゼおよびジフェノラーゼ活性を安定的に検証することができます。

チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキットの特長

ヒト、マウス、マッシュルーム由来チロシナーゼ にて検証可能
L-チロシンおよびL-DOPAを基質としたチロシナーゼ 酵素活性を検証可能

チロシナーゼ阻害活性の測定方法

チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキットの測定手順
  • Step1:プレートウェルに20μLのSampleを添加
  • Step2:各ウェルに20μLのEnzyme solutionを添加し、10分間反応
  • Step3:各ウェルに60μLのSubstrate solutionを添加し、30℃で酵素反応開始
  • Step4:反応開始後30分および60分後の各ウェルの吸光度(495nm)を測定 ※SL7020, SL7030は5時間反応

所要時間

約1.5時間(SL-7020, SL-7030は約6時間)

使用例:1

Human・Mouse・Mushroom Tyrosinaseに対するコウジ酸の阻害活性評価

各酵素、各基質を用いたコウジ酸の阻害効果 コントロール(無処理)、 0.0032、0.016、0.08、0.4、2、10 mM コウジ酸存在下での発色を示す。

使用例:2

チロシナーゼ阻害剤のIC50比較|コウジ酸・アルブチン・ハイドロキノン・アスコルビン酸

本キットを用いた代表的美白剤および褐変抑制剤の50%阻害値(IC50: μM)

キット内容(SL-7010)

  • Assay buffer
  • Enzyme
  • Substrate
  • Enhancer
  • Inhibitor control
  • 96 well plate

測定に必要な機器・器具

お問い合わせ

当社へのお問い合わせは、以下より承っております。製品のご注文も承っております。
ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問|チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキット

Q. チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキットでは何を測定できますか?

チロシナーゼの酵素活性に対する化合物の阻害作用・促進作用を比色法で評価できます。

Q. 美白成分のスクリーニングにはどのキットがおすすめですか?

ヒトへの応用を想定した美白作用物質のスクリーニングでは、Human Tyrosinase Inhibitor Screening Kitが推奨されています。研究目的に応じてモノフェノラーゼ活性またはジフェノラーゼ活性を選択してください。

Q. 食品や植物の褐変抑制研究にはどのキットがおすすめですか?

食品や植物などの褐変抑制作用物質のスクリーニングには、Mushroom Tyrosinase Inhibitor Screening Kitを推奨します。

Q. MonophenolaseとDiphenolaseは何が違いますか?

Monophenolase(モノフェノラーゼ)活性の測定にはL-Tyrosineを、Diphenolase(ジフェノラーゼ)活性の測定にはL-DOPAを基質として使用します。化合物に対する感受性は両活性で異なるため、研究目的に合わせたキット選択が重要です。

Q. コウジ酸(Kojic acid)のチロシナーゼ阻害活性を評価できますか?

はい。それぞれの測定において、ヒト、マウス、マッシュルーム由来チロシナーゼおよび各基質を用いて、コウジ酸の阻害効果が検証されています。

Q. IC50(50%阻害濃度)の評価はできますか?

濃度の異なる試料を測定することで、チロシナーゼ阻害作用の濃度依存性を評価できます。それぞれのキットにおいてコウジ酸、α-アルブチン、β-アルブチン、ヒドロキシキノン、アスコルビン酸等についてIC50値が算出されています。

Q. 測定波長は何nmですか?

吸光マイクロプレートリーダーを使用して測定します。480~510 nmのフィルターに対応したプレートリーダーが必要で、495 nmでの測定を推奨しています

Q. 測定に必要な機器は何ですか?

吸光マイクロプレートリーダー(480~510 nm、495 nm推奨)、25~30℃で加温できるインキュベーター、2~200 μLに対応するピペットまたはマルチチャンネルピペットが必要です。

Q. 96ウェルプレートは別途購入する必要がありますか?

いいえ。96 well plateがキットに含まれています。

Q. Human・Mouse・Mushroomのどれを選べばよいか分からない場合は?

マッシュルーム由来は安価で活性が高く、阻害物質の一次スクリーニングに広く利用され、マウス由来はB16細胞などを用いた哺乳類での評価に、ヒト由来はヒトでの効果をより直接的に予測するための評価に適していいます。評価対象や研究目的に応じた製品選定については、グリーム株式会社までお気軽にお問い合わせください。

チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキットの製品選定・お見積り

Human・Mouse・Mushroomのどれを選択すればよいか、Monophenolase・Diphenolaseのどちらを測定すればよいかなど、チロシナーゼ阻害活性スクリーニングキットの製品選定についてグリーム株式会社がサポートいたします。

「評価したい試料」「研究目的」「測定したいチロシナーゼ活性」などをお知らせいただければ、目的に適したキットをご案内いたします。

製品価格、納期、在庫確認、参考見積のみでもお気軽にお問い合わせください。


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